Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
とうじょうのきじゅつし
塔上の奇術師/鉄人Q
江戸川 乱歩
Lesen Sie 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 151.766 Zeichen · 303 Bildschirme
黒ビロードの服を着て、黒ビロードのベレー帽をかぶった、三十ぐらいのりっぱな男です。
「ぼく小林ですよ。この五人のかたは、中村警部の部下です。きみは、四十面相ですね。」
小林君が、つかつかと前にすすんで、黒ビロード服の男をにらみつけました。
「そのとおり。四十面相だよ。きみたちは、よくここまで、こられたねえ。秘密の入口を見つけたのは、小林君だね。」
「そうですよ。ぼくはなにもかも知っているんです。」
「ほう、なにもかもね。たとえば……。」
四十面相は、おちつきはらって、にこにこしながら聞きかえしました。
「たとえば、この地下室は、いつか淡谷庄二郎さんが、きみの自動車で、目かくしをして、つれられてきた、あの金ぴかの部屋とおなじ場所だということです。」
「ほう、そうかね。あのとき淡谷君は、三十分も自動車ではこばれたはずだよ。ところが、淡谷君のうちから、ここまでは、三百メートルぐらいしかないんだぜ。」
「それで、ごまかされたんです。自動車で三十分も走ってみせて、さも遠いところにあるように、見せかけたんです。ほんとうは、あの自動車は、どこかをぐるぐるまわって、またもとのところへ帰ってきたのでしょう。