Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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とうじょうのきじゅつし

塔上の奇術師/鉄人Q

江戸川 乱歩

Lesen Sie 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 151.766 Zeichen · 303 Bildschirme

Aozora Bunko

人間とそっくりの顔をしたQに、じろっとにらみつけられると、ゾーッとして、やにわに、西洋館から、逃げだしてしまいました。

外は、日がくれて、もうまっくらです。それに、おそろしいあらしで、たきのような雨が、横なぐりに、吹きつけてきます。いまにも、吹き倒されそうです。

北見君は、その中を、むがむちゅうで走りました。

ときどき、ピカッと、いなびかりがして、あたりがまひるのように明るくなります。そして、ごろごろごろごろ……と、おそろしいかみなりの音。

どこを、どう走ったのか、少しもおぼえがありませんが、ふと気がつくと、目の前で、ピカッと光ったものがあります。いなびかりではありません。懐中電灯の光のようです。

「おい、おい、きみ、どこへ行くんだ。雨でびしょぬれじゃないか。」

よく見ると、そこに立っているのはおまわりさんでした。すぐそばに、交番があります。北見君が、雨にぬれて走っているので、ふしんに思って、出てきたのでしょう。

北見君は、いいところで、おまわりさんに会ったと思い、いままでのことを、すっかり話しました。

「おじいさんが、殺されてしまうかもしれません。