Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

とうじょうのきじゅつし

塔上の奇術師/鉄人Q

江戸川 乱歩

Lesen Sie 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 151.766 Zeichen · 303 Bildschirme

Aozora Bunko

ポケット小僧は「アリの町」で、くず拾いをやっている、チンピラ隊のひとりですから、板の間にねることなんかへいきです。

「つかまってしまったら、じたばたしたって、しかたがない。今晩は、ゆっくり眠って、夜があけてから、よく考えるんだ。」

そう思って目をつむると、やがてぐっすりと眠りこんでしまいました。からだは小さいけれど、大胆不敵な少年です。

どのくらい眠ったかわかりませんが、だれかに、からだをさわられたような気がして、ふと目をさましました。

あたりは、まっくらです。まだ夜中なのでしょう。小さな窓があって、外のあかりが、うっすらとさしこんでいます。じっと目をあけていると、あたりが、深い水の底のように、ぼんやりと見えてきます。

カタカタカタ……かすかな物音。なんだか、床板の上を走っているのです。むろん人間ではありません。小さなやつです。

「あっ、ネズミだ。さっき、だれかにさわられたように思ったのは、ネズミが、からだの上を歩いたのにちがいない。」

ポケット小僧は、やっと、そこに気がつきました。古い西洋館ですから、屋根裏に、ネズミが巣をつくっていても、ふしぎはありません。