Japanische Klassiker mit Furigana
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とうじょうのきじゅつし
塔上の奇術師/鉄人Q
江戸川 乱歩
Lesen Sie 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 151.766 Zeichen · 303 Bildschirme
水上警察のランチは、どうしたのでしょう。モーターボートは、みるみる向こうへ遠ざかっていきます。おそろしいスピードです。ぐずぐずしていたら、見失ってしまいます。中村警部と小林少年は、石段を水ぎわまでおりて、川上の方を見つめました。
「あっ、あすこから来たっ。あのあかるいライトをつけたランチが、そうにちがいない。おうい、ここだぞう。」
中村警部は、おどりあがるようにして、そのランチに呼びかけるのでした。
パトロールカーのおまわりさんは小型のサーチライトをこちらに向けて、中村警部たちをてらしだしました。ランチの方でも、それと察して、荷あげ場へ近づいてきました。それはやっぱり、水上警察のランチでした。
中村警部と小林少年とポケット小僧は、水上警察のランチに乗りこみました。ランチには水上署の六人のおまわりさんが乗っています。
「鉄人Qとじいさんが、モーターボートで逃げたのだ。もう二百メートルも川をくだっている。サーチライトをつけてください。」
中村警部のことばに、おまわりさんはいそいで、サーチライトのスイッチを入れました。
サーッと、白い光の棒が、くらやみを切って走りました。