Japanische Klassiker mit Furigana
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とうじょうのきじゅつし
塔上の奇術師/鉄人Q
江戸川 乱歩
Lesen Sie 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 151.766 Zeichen · 303 Bildschirme
中井君は少年探偵団員でした。中井君の胸には、団員のしるしのB・Dバッジが光っています。北見少年も、中井君に頼んで、少年探偵団に入れてもらうことになっていましたが、まだ小林団長のゆるしをえていないので、バッジはつけていません。
もう午後おそくでしたが、銀座通りには、きれいな服をきた男や女が、ぞろぞろと、歩いていました。たちならぶ商店のショーウィンドーの中には、いろいろな、美しいものが、ならんでいました。
中井、北見の二少年は、銀座四丁目から五丁目、六丁目と、歩いていきました。
ふと見ると、そこのかどに、ひとりの、みょうなサンドイッチマンが立っていて、通りかかる人に、広告ビラをわたしていました。
それを見ると、北見君が、
「あっ。」
といって、立ちどまってしまいました。
「おい、どうしたんだよ。きみの顔、まっさおだよ。おなかがいたいの?」
中井君が、びっくりして、たずねました。
「ちょっと、こっちへ……。」
北見君は、小さな声でいって、中井君をショーウィンドーのかげへ、つれていきました。
「あのサンドイッチマンをごらん。ほら、せなかに、大きな広告の板をしょって、ビラをわたしているだろう。