Japanische Klassiker mit Furigana
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とうじょうのきじゅつし
塔上の奇術師/鉄人Q
江戸川 乱歩
Lesen Sie 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 151.766 Zeichen · 303 Bildschirme
そして、おどりながら、あちこちと、歩きまわっていましたが、すると、こんどは、両手が、胴体を離れて、スーッと、てんじょうの方へ、飛んでいってしまい、足も消え、胴体も消えてしまって、がいこつの首だけが、そこのテーブルの上に、ちょこんと、のっかりました。
「ウフフフ……、きみたち、この奇術のたねがわかったかね。」
鉄人Qが、笑いながらたずねるのです。
「あっ、わかった、ブラック=マジックだ、そうでしょう?」
中井少年が、叫ぶようにいいました。
「そうかもしれない。じゃあ、そのわけを話してごらん。」
鉄人Qは、まるで学校の先生のように、やさしくたずねるのでした。
「この部屋の電灯は、みんなこっちを向いていて、あの黒いカーテンの方へは、光がとどかないようにしてある。これが奇術のたねですよ。だから、黒いカーテンの前では、黒い着物を着ていればこちらからは、すこしも見えません。まっ白なものだけが、見えるのです。だから、人間が黒いシャツとズボンをつけ、それに白いえのぐで、がいこつの絵を書いておけば、黒いところは、こちらから見えないので、ほんとうのがいこつが、おどっているように、思われるのです。