Japanische Klassiker mit Furigana
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とうじょうのきじゅつし
塔上の奇術師/鉄人Q
江戸川 乱歩
Lesen Sie 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 151.766 Zeichen · 303 Bildschirme
「アハハハハ……。」
と笑いだしたではありませんか。目のとどくかぎり、はるかの、はるかの向こうまで、二色の同じ顔が、同じように口をあけて、笑っているのです。
「なあんだ。これはかがみの部屋なんだよ。」
小林君は、そういって、前に進んで、手をのばし、ツルツルした大きなかがみにさわってみました。
「四方にも、上にも、下にも、大きなかがみが、はりつめてあるんだよ。こんなに広く見えるけれど、ほんとうは、三メートル四方ぐらいの、小さな部屋なんだ。四方にかがみがはってあるので、ぼくたちの姿が、かがみからかがみへと、なんども反射して、こんなに大ぜいに見えるんだよ。ほらね、ぼくが、こうして、一つ目小僧の仮面をぬぐと、みんな、ぼくの顔になってしまうだろう。ね、わかったかい。」
「なあんだ、かがみかあ……。」
ポケット小僧も、はりこの一つ目の仮面をかぶったり、ぬいだりして、ためしてみました。すると、ウジャウジャいるやつらが、みんな、そのとおりに動くのです。何千人ともしれないおばけどもが、一つ目小僧になったり、ポケット小僧になったりするのです。
もう、わけがわかったので、こわくもなんともありません。