Japanische Klassiker mit Furigana
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とうじょうのきじゅつし
塔上の奇術師/鉄人Q
江戸川 乱歩
Lesen Sie 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 151.766 Zeichen · 303 Bildschirme
おばけやしきをつくったり、映画のフィルムにいたずらをしておどかしたり、あんなばかばかしいことをやるやつは、二十面相のほかにはないよ。きみの部下の運転手に、そのことをいってやったら、びっくりして、二十面相みたいな大悪人の部下だと思われては、たいへんだと、なにもかも白状してしまった。わかったか。おい、二十面相君、こんどこそ、とうとうつかまってしまったね。」
「ウフフフ、さすがは明智先生、よくそこまで見ぬいた。いかにも、おれは二十面相だよ。で、二十面相なら、どうするのだ。」
「警察にひきわたすのさ。」
「ウフフフフ……、そうはいくまいぜ。」
「なんだと。」
ふたりは、顔を向けあわせて、長いあいだ、にらみあっていました。
「こうするのだ。」
鉄人Qは、死にものぐるいの力で、明智探偵の手をふりはらったのです。そうして、まるで黒い風のように、まっしぐらに、少年探偵団員の中へ、とびこんでいきました。まさか、こんなに大ぜいにとりかこまれていて、逃げだすとはおもっていなかったので、少年たちも、ふいをつかれて、あっというまに、かこみをつきやぶられてしまいました。
みんなはトーチをふりながら、追っかけましたが、ひろい原っぱですから、トーチの光なんかでは、とても見通しがききません。