Japanische Klassiker mit Furigana
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とうじょうのきじゅつし
塔上の奇術師/鉄人Q
江戸川 乱歩
Lesen Sie 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 151.766 Zeichen · 303 Bildschirme
「ははあ、地下への階段だな。すると、いく先は地下室なのだろうか。」
淡谷さんは、心の中でそんなことを考えながら、おりていきました。
階段がおわると、平地になりましたが、やっぱり、せまいトンネルの中のような感じです。
その道は、いくつもまがりかどがありましたが、やがて、ドアのひらく音がして、一つの部屋にはいりました。
「さあ、目かくしをとるよ。」
四十面相が、黒いきれを、ほどいてくれました。
淡谷さんは、目をパチパチやって、あたりを見まわしましたが、その部屋が、あんまりりっぱなので、びっくりぎょうてんしてしまいました。
壁も天井も、テーブルもいすも、みんな金色に光りかがやいているのです。天井からは、何百という水晶の玉のついたシャンデリアがさがって、キラキラと美しく光っています。
一方の壁には、りっぱなガラス戸だなが、ずらっとならび、その中に、彫刻だとか、ふるい西洋の壺などが、いっぱいおいてあり、宝石をちりばめた箱だとか、胸かざり、腕わなども、たくさんならんでいます。なかでも、ひときわめだつのは、どこかの国の王冠でした。黄金のだいに、無数の宝石をちりばめた、その王冠のみごとさ! 淡谷さんは、目もくらむように思いました。