Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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とうじょうのきじゅつし

塔上の奇術師/鉄人Q

江戸川 乱歩

Lesen Sie 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 151.766 Zeichen · 303 Bildschirme

Aozora Bunko

どこか、えだ道になっているところで、ほんとうのコールタールの糸を、ほりおこして、すっかりにおいをなくしてしまい、べつのほうの道に、コールタールをたらしながら、淡谷さんの庭まで、にせのあとをつけたのです。きっと、夕べのうちにやっておいたのにちがいありません。

秘密にしておくわけにもいきませんので、小林君は、このことを、淡谷さんに知らせました。すると、淡谷さんは、庭まで出てきて、ブリキかんを見ました。スミ子ちゃんも、自分に関係のあることですから、おとうさんのあとからついてきて、こわごわ、ブリキかんをながめるのでした。

「ああ、これで、あいつが大笑いをしたわけがわかった。あのとき部下のやつが、このかんに気がついて知らせにきたのだ。そして、四十面相は、こういうしかえしのやりかたを思いついて、はらをかかえて笑ったのだ。わたしは、なぜあんなに笑うのかと、ふしぎに思ったが、これだったのだな。」

淡谷さんは、四十面相の手紙を読んで、やっと、そこへ気がつきました。

それから、小林少年は、応接間にとおされ、お茶とおかしをごちそうになって、すごすごと、明智探偵事務所へ引きかえすのでした。