Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

よあけのつじ

夜明けの辻

山本 周五郎

Lesen Sie 夜明けの辻 (よあけのつじ) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 42.801 Zeichen · 86 Bildschirme

Aozora Bunko

我々が日本人である以上、一君万民の国風が不易であるということは分りきっている。その分りきったことが人々の眼には見えなくなっているのです」

「どう見えなくなっているのです」

「たとえばあなたがそうだ。功刀どの、あなたは小幡の藩士で、代々織田侯に扶持されている。織田侯はまた幕府から領地をもらっている。あなたは小幡藩士として主家にことあるときは一身を賭すであろう。また幕府が軍を催す場合にも命を抛って働くに違いない。しかし……もしことあって朝廷が召されたとして、功刀どのは即座に家を捨て、身を捨ててお召に応ずる覚悟がありますか」

「しかしそのためにこそ、征夷大将として幕府があるではありませんか」

「その幕府が、万一にも朝廷に弓をひくとしたらどうなさる。史書に例のないことではない。もしそうなったらあなたはどうします」

「…………」

「あなたの学んだ武道はどう教えます」

大弐はちょっと言葉を切って云った。

「現在武士道の教えるところは主君のために身命を惜しむなかれという。あなたは代々織田家の家臣で、代々織田家の扶持を喰み、その恩顧を受けている。だから織田家のために不惜身命の覚悟はあるであろう。