Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

よあけのつじ

夜明けの辻

山本 周五郎

Lesen Sie 夜明けの辻 (よあけのつじ) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 42.801 Zeichen · 86 Bildschirme

Aozora Bunko

四の三

「話があるんだ、外へ出よう」

「いや放せ」

十郎兵衛は一歩退いた。

「我々が貴公の助勢に来たのは事実だ。しかしそれは第二、目的は山県大弐にある。お家の禍根を断つために彼を斬らなくてはならん」

「それは初めからおれが引受けている。いいからおれに任せろ」

四の三

「功刀、貴公まるめられたな」

十郎兵衛の眼がきらりと光った。

「我々は貴公が傷つき、雪の上に倒れている姿を想像して来たところが、貴公は宿の丹前を着て納っているし、どうやら大弐を斬る考えも無くなったようすだ……しかし我々は退かんぞ!」

「おれがまるめられたかどうかはべつとして、考えの変ったことだけはたしかだ。とにかくここはいちおう引取ってくれ。仔細はあとで話すから」

「いや退かぬ。貴公こそ退け」

十郎兵衛は左手で大剣の鯉口を切った。

「山県大弐はお家を危くする、我々はお家の禍を未然に防ぐのだ。邪魔をすると貴公とて容赦はない」

「待て抜くな紙屋」

伊兵衛は手をあげて叫んだ。

「おれと貴公たちとなんの要があって斬合うんだ。山県どのがお家の禍根だと、貴公に云ったのはこの功刀だ。そのおれが改めて云う。山県どのに手を出すな。