Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

たんていやわ

探偵夜話

岡本 綺堂

Lesen Sie 探偵夜話 (たんていやわ) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.363 Zeichen · 277 Bildschirme

Aozora Bunko

田崎の小父さんに逢ったときにその話をすると、小父さんもうなずいて、成る程そんなことかも知れないと言っていた。

「それにしても尼はどうして死んだのだろう。やはり犬に咬まれたのかしら。」と、小父さんは更に首をかしげていた。僕にもそれは判らなかった。

すると、来年の二月の末になって、ここらも漸く春めいて来た頃に、隣り村の源右衛門という百姓が突然拘引された。源右衛門はもう五十以上の男で、これまで別に悪い噂もきこえない人間であっただけに、かれが尼殺しの嫌疑者として拘引されたという事実が又もや世間をおどろかした。かれは陽気の加減か、この頃少しく気が触れたような工合で、ときどきにおかしなことを口走った。

「狸が来た。狸が迎いに来た。」

それが警察の耳にはいって、かれは遂に拘引されることになったのであった。なんだか取りのぼせているらしいので、ひとまず近所の町の医院へ送られたが、ふた月ばかりで正気にかえった。それから警察へ送られ、さらに裁判所へ送られ、小半年の後に懲役にやられた。しかしかれは直接に尼を殺しのではないということであった。そんならどうして懲役にやられたのか、子供の僕にはくわしい事情を知ることが出来なかった。