Japanische Klassiker mit Furigana
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たんていやわ
探偵夜話
岡本 綺堂
Lesen Sie 探偵夜話 (たんていやわ) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.363 Zeichen · 277 Bildschirme
そうして、あらためて親子の名乗りをすると、小鉄も今まで忘れていた父親の顔をはっきり思い出して、これも大変に喜んで……。いや、人間の運命はわからないもので、小鉄はここで生みの親にめぐり逢わなかったら、不幸の死を招くようなことも出来しなかったかも知れなかったんですが、どうも仕方がありません。あいにくその日は南風楼が非常に繁昌して、となり座敷では三味線をひいてじゃかじゃか騒ぎ立てる。どうも落ち着いていろいろの話をするわけにもいかないので、ゴム園見物ということで、ここを出て、閑静な場所で今後のこともゆっくり相談しようと約束して、すぐに自動車を呼んで二人が乗り出して、その途中で自動車を帰して、なるべく人の眼に立たないような椰子の林のなかへはいり込んで、何かひそひそ話しているところへ、かの梁福が突然に出て来たんです。」
「二人のあとを尾けて来たんですか。」
「そうです。小鉄が途中から自動車を帰して、ダルトンと仲好くならんで歩き出すところへ、梁福がちょうど通りかかって遠目にそれを見つけたんです。かれは非常に嫉妬深い男なので、老人とはいえダルトンが小鉄に手をひかれて、睦まじそうに歩いて行くのを見て、急にむらむらとなって、すぐに二人のあとを追って行って、椰子林のなかへ駈け込んでダルトンに喧嘩を吹っかけたんです。