Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しん・へいけものがたり
新・平家物語
吉川 英治
Lesen Sie 新・平家物語 (しん・へいけものがたり) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 123.012 Zeichen · 245 Bildschirme
これを、覚然の出たらめでないとすれば、それから後、忠盛の家で、月満たずに産まれた子は、だれの子とするのが正しいか――となる。
光遠は、甥の盛遠に、以上のことを、話したものの、その後では、
『この秘事。めったに、ひとには、口外すなよ』
と、かたく口どめした。
盛遠も、きょうまでは、たれにももらしたことはない。だがたまたま、塩小路で久しぶりに、見すぼらしい平太清盛のすがたを見るにおよび、何か、つつんでいられなくなったのだ。
――一面には、大いに、かれを鼓舞してやろうという、盛遠らしい気分も手伝い、わざわざ酒を飲みにさそって、かれにささやいたものだった。
* * *
『じじ。これ、木工助。……おれはもう知ってしまったぞ。秘しても、むだなことだ。……むかし、二十年前、時雨の夜に、おまえは、その眼で見ていたはずだ。盛遠のはなしは、うそか、真か。――いや、おれはいったい、たれの子なのか。いってくれい。……木工じじ。……明らさまに、この平太清盛へ、いい渡してくれやい。そ、そのうえで、おれはおれの血を考え、生涯のあゆみを決めねばならぬ。……頼む。