Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
はんしちとりものちょう
時代推理小説 半七捕物帳(一)
岡本 綺堂
Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(一) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 158.540 Zeichen · 319 Bildschirme
わたしなんぞは一度でも好い加減にがっかりしてしまった」と、庄太は硬い焼団子を頬張りながら、いかにも感心したように云った。
「御信心もいろいろございますが、中には随分お気の毒なのもございます。けさ木場の方から見えた若いおかみさんなんぞはほんとうに惨らしいようでございました。この寒いのに浴衣一枚で、これから毎朝跣足参りをするんだそうですが、見るから痩せぎすな、孱弱そうな人ですから、からだを痛めなければいいがと案じています。そりゃあ御信心でございますけれど、あんまり無理をするとやっぱり長続きが致しませんからね」
「その若いおかみさんというのはどこの人で、どんな願を掛けているのかしら」と、半七も同情するように訊いた。
「それがまったくお気の毒なのでございます」と、女房は土瓶の湯をさしながら相手の顔を覗いた。「その女の人は木場の材木問屋の通い番頭さんのおかみさんだそうで、まだようよう十九で、去年の秋ごろにお嫁に来たんだそうですが、その人は二度添いで、今年三歳になる先妻の子供があるんです。きのうの夕方、その子供をつれて八郎兵衛新田にいる親類の家へたずねて行って、薄暗くなって帰ってくる途中、どうしたものか其の子供の姿が見えなくなってしまったんです。