Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
橋の上の女 ――銭形平次傑作選2
野村 胡堂
Lesen Sie 橋の上の女 ――銭形平次傑作選2 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.573 Zeichen · 178 Bildschirme
朝吉とその子分たちは説明してくれます。おそらく土地の持て余されであったらしく、あまり同情はしていない口調です。
女癖の悪い余され者――平次も同情しているわけではありませんが、誰かに殺されたことは事実で、それだけ腕のある男を虫のように退治したのは、よほどの腕前でなければなりません。
兵二郎と張り合って、男前なら腕っ節ならと立てられる者が二人ありました。二人とも横笛の名人で、一人は喜三郎、一人は太之助。平次自身はこの事件は簡単に片付くものと思ったのも無理はありません。喜三郎も太之助も髻を切られたり、腰を抜かした仲間で、因縁のないことはありません。下手人は二人のうちの一人。そんな簡単なことはあるまいと、甘く見たのも無理のないことです。
さいしょに呼出されたのは、喜三郎でした。お種の茶屋が仮りの調べ室です。
「野郎白状してしまえッ」
朝吉は高圧的でした。のっけからこの犯人は喜三郎ときめてかかった様子です。
「冗談いっちゃいけません。あっしは、何の怨みで兵二郎を殺すものですか」
「いや怨みはうんとある筈だ。手前は兵二郎とお種を張り合っていたじゃないか」
「じょ、冗談でしょう。