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Japanische Klassiker mit Furigana

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ウニデスちょうりゅうのかなた

橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇

橘 外男

Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 247.361 Zeichen · 483 Bildschirme

Aozora Bunko

「では奥様、わたくし責任を持ちまして必ず、……ともかく、事件の顛末を、お聞かせ下さいまし」

「わたし共の方こそ、篤くりと一つ、聞いていただかなくてはなりません」

公爵家では、当主のヘンリク・ドラーゲ若公爵二十五回の誕辰祝賀のため、昨夜百七、八十名ばかりの知人を招いて夜会を催した。

「王室からは、国王陛下の御名代として、スヴェン・フィリップ・殿下が、おいで遊ばして……」

フィリップ殿下と聞いた途端、ハッとして彼女は、顔を曇らせた。が、急いで素知らぬ顔を装って、耳を傾けていた。宴は殿下を中心として七時半から始まって、十時に終った。引き続いて、十時から十一時半まで舞踏会に移り、客が全部引き揚げたのは、十二時ちょっと過ぎくらいではなかったかと思われる。来客の引き揚げた後、二階の寝室へ引き取って、未亡人が金庫へしまおうとして頸飾りを取り外してみると……。

「いつの間にそんな偽物と、すり換えられていたのか、わたしにはなんとしても腑に落ちないのです。お客様方がおいでになる前に、……そうですね、七時頃からわたしはホール入口に立って、お客様方をお迎えしましたから、着物を着換えて、頸飾りを金庫から出した時は、六時半頃だったか知れません。