Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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えどまえのつり

江戸前の釣り

三遊亭 金馬

Lesen Sie 江戸前の釣り (えどまえのつり) von 三遊亭 金馬 (さんゆうていきんば) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 106.910 Zeichen · 214 Bildschirme

Aozora Bunko

という。ぼくなど足の弱い者でも、釣りから帰って五万分の一の地図を見ると、一日釣りながら十里歩いていたということがたびたびある。

千葉県大戸と下総神崎の間は、線路添いに四・五キロとしてあるから一里ちょっとだが、曲がりくねった細を釣りながら歩くので、五、六里はある。この間を釣り歩いた。またあるときは、神崎向こう地から小見川まで歩いて、バスで取手へ出て帰ったこともあり、常磐線藤代駅から竜ヶ崎まで行き、そこから長竿、浄玄橋から新利根を水神、中神、幸田橋まで歩いた。

四月の声を聞けば、どこへ行ってもカラあぶれのこともないが、「その池は、きのう、かい掘りしたばかりだよ」というところへ出っくわすし、「朝、電気をかけたよ」などといわれることもあるから、よくよく調べてかかることだ。

これも、神崎向こう地のおっぽりでのこと――、ほかの細で探りながら行ったので、友だちよりおくれて着くと、

「さっき、土地の者が電気をかけていたのでにらみつけてやったが、まだ型を見ずだよ」

と、釣友はほかへ行ってしまった。

深さはあるし、まずやってみようと、そのあとへすわって二間半の竿で、キジを餌にどまん中へ打って、二、三回打ち返してから引いてみると、確かな手ごたえ。