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Japanische Klassiker mit Furigana

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えどまえのつり

江戸前の釣り

三遊亭 金馬

Lesen Sie 江戸前の釣り (えどまえのつり) von 三遊亭 金馬 (さんゆうていきんば) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 106.910 Zeichen · 214 Bildschirme

Aozora Bunko

ヒラをうたせて、ぐいと竿をあおると、フナがこわがって背ビレを立てる。左の手で手玉に取ってあげてみると、まっ白のいい型。

このときは、よい型のフナばかりでなく、一尺から一尺五寸ぐらいのナマズが五、六尾出た。五時ごろから日の暮れるまでに、二貫目も釣りあげたが、おかげで終列車にやっとまに合い、かろうじて帰ってきた。まだこれからも、フナの思い出、玉ウキの静かに沈む夢を見続けるだろう。

江戸小ばなしに、師直、家来を連れて陸釣りに出たが、何も釣れぬに中っ腹。そのうち、かすかなウキの動きに合わせてみれば、確かな手ごたえ。家来、恐る恐る伺い出て、

「殿様、何が釣れましたか」

「フナだ、フナだ」

恋だとはいえず師直フナといい

フナを釣って帰ってきて、これをうまく食べるのは、なかなかむずかしい。

上方では、マグロは刺し身といわず、オツクリ。フナだけを刺し身という。

春先から初夏にかけて、往来を天秤をかついで、「フナの刺し身よう」と売りにくる。フナを買うと、家の前で料理してくれる。腹の卵はぬれふきんで包み、塩湯に入れると、あわつぶのようにばらばらになる。これを刺し身にまぶして、親子あえといって、うまく食べさせる。