Japanische Klassiker mit Furigana
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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme
テーブルのむこうがわには、まっ白なものと、まっかなものがありました。なんだかびっくりするようなものでした。よくみると、それはひとりの老人でした。まっ白なふさふさとしたかみの毛、胸までたれたまっ白なあごヒゲ、もう七十歳ぐらいの老人です。それがピカピカ光る、まっかながいとうのようなものをきて、大僧正でもかけるような、りっぱないすにこしかけているのです。赤いがいとうのえりのあたりに金糸のもようがあり、それに宝石が、たくさんついています。これも大僧正のきるガウンとそっくりの、きらびやかなものでした。
園井さんは、めんくらってしまいました。地下道を通って、べつの世界へきたような感じです。まるで、童話の国の王さまの前にでも、出たような気がするのです。
それから、部屋の中を見まわしますと、部屋そのものが、またじつにみょうな形をしていました。百畳もあるような、おそろしく広い部屋です。それが、四角ではなく、だえん形のいびつな部屋で、まわりのかべはコンクリートなのですが、それがまた、まっすぐではなくて、へんにまがっているのです。あるところでは、ぐっとくぼんでいるかと思うと、あるところでは、みょうに出っぱっているという、このごろはやる、新しい彫刻のような感じなのです。