Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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はいいろのきょじん

灰色の巨人/魔法博士

江戸川 乱歩

Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme

Aozora Bunko

それにしても「灰色」とは、いったいなんのことでしょう。灰色の顔をした人間なのでしょうか。

警官たちは、いろいろ考えてみましたが、どうしてもわかりません。大きな灰色の人間なんて、なんだかばけものみたいで、じつにきみがわるいのです。

それから三十分ほどして、モーターボートのおまわりさんたちが、水上警察署へ帰りますと、すこしまえにひとりの男が、じぶんの見たふしぎなできごとを、知らせにきたことがわかりました。

その男は船頭に小さな船をこがせて、お台場の近くで、さかなをつっていたのですが、今から一時間ほどまえに頭の上を、ゾウのかたちをしたアドバルーンが、おきの方へ、飛んでいくのを見たのです。

アドバルーンの綱が切れて、こんなところまで飛んできたんだなと、めずらしがって見あげていますと、ゾウの腹の下から、サアッとなにか落ちてきて、それがパッとかさのようにひらき、ふわりふわりと海の上へおりてきました。よく見ると、パラシュートに人間がぶらさがっているのです。

アドバルーンから人間がおりてくるなんて、ふしぎなことがあるものだと、あきれていますと、むこうから、ひじょうに速力のはやいモーターボートが、波をけたててやってきました。