Japanische Klassiker mit Furigana
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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme
その巨人が、まっすぐに、こちらへ歩いてくるように感じられるのです。
人間の二倍ぐらいの大きさのやつもいます。人間と同じくらいのやつもいます。それが、四方の壁をあわせると、百人以上も、ビッシリならんで、みんな、こちらをむいて歩いてくるところが、油絵でかいてあるのです。
その人造人間の形もいろいろで、鉄でできた四角ばったやつばかりではありません。青銅の魔人みたいなのもいれば、黄金仮面みたいなやつもいます。また、火星人みたいな、グニャグニャしたタコのおばけみたいなのも、まじっているのです。
「ノロちゃん、こわがることはないよ。あれはみんな絵だよ。油絵だよ。でも、なんて、ふしぎな部屋だろう。壁じゅう人造人間で、うずめてしまうなんて。」
勇気のある井上少年も、四方からおしよせてくる人造人間の絵を見ると、なんだか、へんな気持になるのでした。その部屋のまんなかには、一度も見たことのない、奇妙な形のテーブルと、いすが、おいてありました。
テーブルは三角で、三本のあしが、みんな形がちがっていて、へんなふうに、まがっているのです。いすも、ちょっと口ではいえないような異様な形で、どこか、遠い星の世界のいすとでもいった感じです。