Japanische Klassiker mit Furigana
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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme
川のように、おびただしい水が、恐ろしいいきおいで流れてきたのです。巨人が水を飲んだのかもしれません。そして、その水が食道へ流れこんできたのかもしれません。
三人の少年は、はげしい水の流れに、足をとられて、ころがってしまいました。ころがったまま、グングン、奥のほうへ流されていくのです。
食道の奥には、巨人の胃ぶくろがあるにきまっています。三人は、その胃ぶくろのほうへ、おし流されているのです。
たべたものが、胃ぶくろにはいれば、胃液のために、とかされてしまうのです。少年たちは、学校でおそわって、そのことをよく知っていました。じぶんたちも、いまに巨人の胃ぶくろにはいって、にがい胃液につかって、からだがとけてしまうのかとおもうと、もう、気が気ではありません。
なんとかして、水の流れにさからって、のどのほうへ出ようともがきましたが、なんのかいもありません。ただ、奥へ奥へと流されていくばかりです。
そして、あっとおもうまに、いままで明るかったあたりが、とつぜん、まっ暗になり、水の流れといっしょに、深い穴の中へおちこんでしまいました。
そこが巨人の胃ぶくろなのでしょう。