Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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はいいろのきょじん

灰色の巨人/魔法博士

江戸川 乱歩

Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「あれは、オモチャだ!」

小林君が、叫ぶように、いいました。

「えっ、オモチャだって、オモチャが、どうして、井戸側をよじ登れるね。」

「目に見えないぐらい細い糸だ! たぶん、じょうぶな黒い絹糸だ。それを、古井戸の中に、きみの部下がかくれていて、ひっぱったのだ。それから、地面を歩いたのは、ゼンマイじかけだ。ゼンマイじかけのオモチャは、ひとりで歩けるからね。蔵の窓によじ登ったときも、中から、たぶん、にせの井上が、細い糸を、ひっぱっていたのだ。」

「うまいっ! きみは、じつに名探偵だよ。よく、そこまで、考えられたねえ。そのとおりだよ。きみのような、かしこい子どもは、このわしの部下にしたいくらいだ。いや、部下にするつもりだ。きみばかりじゃない。明智名探偵も、そのうち、わしの部下にするつもりだよ。」

「それはだめだ。ぼくは、けっして、きみの部下にならない。まして、明智先生が、きみの部下になんかなって、たまるもんか。いまに、ひどいめにあわされるから、見ているがいい。」

小林君も、負けてはいません。リンゴのようなほおを、いっそう赤くして、くってかかるのでした。

「ウヘヘヘ……、わしのとりこになった身のうえで、なにを大きなことをいっている。