Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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はいいろのきょじん

灰色の巨人/魔法博士

江戸川 乱歩

Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme

Aozora Bunko

さて、それから、じつにふしぎなことが、はじまる。おまえたち、そこから、よく見ているがいい。」

といったかとおもうと、老人は、小わきにかかえていた縄のはしをつかんで、まるで、投げ縄でもするようなかっこうになって、恐ろしいいきおいで、それをぱっとてんじょうに投げあげました。

縄は、スルスルと、洞窟のてんじょうに向かってのびていき、そのままシャンと、まっすぐに立ちました。すこしも落ちてこないのです。縄の柱ができたわけです。長く長くのびて、てんじょうのほうは、暗やみにかくれて見えなくなっています。

「さて、これから、どんなことが、おこるじゃろう。よく見ていなさい。」

老人は、そういいのこして、スーッと、右手のやみの中に消えていきました。すると、それといれかわりに、十歳ぐらいの小さな子どもが、チョコチョコと、かけだしてきました。その子どもは、からだじゅうが、赤と白のだんだらぞめになっているのです。つまり、赤と白の太いしまのシャツとズボンをきて、おなじ赤白の運動帽をかぶっているのです。顔はまっ黒で、大きな白い目がクリクリしています。やっぱり、黒人の子です。

その子どもは、まっすぐに立っている縄のそばまでくると、こちらを向いてニッコリ笑いました。