Japanische Klassiker mit Furigana
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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme
近づこうとすれば、たちまち短剣が、明智の背中にささるのです。ピストルもだめです。魔法博士は、明智のからだを警官たちのほうに向けて、じぶんはそのうしろにかくれるようにしているからです。ピストルを発射すれば、博士ではなくて、明智探偵にあたってしまいます。
魔法博士は、そうして、この場をきりぬけ、逃げだしてしまうのでしょうか? 警官隊は指をくわえて、それを見おくるほかはないのでしょうか?
「ワハハハハ……。」
そのとき、とつぜん、大わらいの声がひびきわたりました。何者ともしれぬあの黄金怪人が、腹をかかえて笑いながら、警官隊の前へ出てきたのです。
「おい、それがきみのさいごの切札か。魔法博士、きみだけが魔法つかいだと思っていると、とんだまちがいだぞ。きみのほかにも、きみ以上の魔法つかいがいるんだ。その魔法の種を、あかすときがきたようだな。さあ、見るがいい。おれの顔を、よく見るがいい。」
そういったかとおもうと、黄金怪人は、頭からかぶっていた黄金の仮面のネジをはずし、両手ですっぽりと、上にぬぎとりました。
その下から、あらわれたのは? ……もじゃもじゃの髪の毛、広いひたい、濃いまゆ、一文字にむすんだくちびる。