Japanische Klassiker mit Furigana
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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme
目もくらむばかりの美しさです。
お客さまたちは、それを見ると、あまりのみごとさに、思わずホーッと、ためいきをつきました。
「さあ、じゅんにまわして、ごらんください。宝石のかずを、かぞえるだけでもたいへんですよ。」
「まあ、なんてすばらしいんでしょう。ほんとうににじですわ。にじのように、五色にかがやいていますわ。」
園井さんのとなりの美しい女の人が、うっとりとして、つぶやきました。
それから宝冠の箱は、テーブルの上を、つぎつぎとまわっていきました。そして、五人めまでまわったときです。いきなり、パッと電灯が消えて、部屋のなかが、まっ暗になってしまいました。
停電でしょうか? いや、どうもそうではなさそうです。だれかがスイッチをきったのです。園井さんは、はっとして、大いそぎでスイッチのほうへいこうとしました。
「キャーッ……。」
女のお客さまのだれかが、ひめいをあげました。
「どうしたんです。いま、さけんだのはだれです。」
男の声が、どなりました。
「子どもがいます。小さな子どもが、あたしの手を……。」
「子ども? 子どもなんかいるはずがない。どこです、どこです。