Japanische Klassiker mit Furigana
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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme
じつに、美しいけしきでした。女王さまたちは、みんな若いきれいな女の人で、それが、まっかなラシャを、白い毛皮でふちどった女王さまのマントをはおり、キラキラ光る王冠をかぶっているのです。王冠の金色と、マントの赤とが、てりはえて、その美しさは、なんともいえないほどです。
女王さまたちは、マントの下には、やはり赤いラシャに、白い太いすじのはいったズボンと、黒い長ぐつをはいていました。長ぐつには銀色の拍車がついているのです。
かぶっている王冠は、ひとりひとり、形がちがっていますけれど、みんな金色にかがやいて、宝石がちりばめてあるのです。金色はメッキで、宝石はガラス玉なのでしょうが、大テントのてんじょうからさがっている照明のライトに、キラキラ、チカチカと光って、目もまばゆいばかりでした。
十とうの馬たちは、いさみたって、ヒヒン、ヒヒンと、いななきながら、だくをふんで、馬場を三度まわりました。すると、そのとき、バンドの音楽のちょうしが、パッとかわったかと思うと、十人の女王さまたちは、赤いマントをひらりとぬいで、砂場になげすて、むねに金モールのかざりのある赤いうわぎに、赤いズボンの、みがるな姿になって、馬の曲のりをはじめるのでした。