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Japanische Klassiker mit Furigana

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ずいひつ みやもとむさし

随筆 宮本武蔵

吉川 英治

Lesen Sie 随筆 宮本武蔵 (ずいひつ みやもとむさし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 141.786 Zeichen · 278 Bildschirme

Aozora Bunko

と、生活の様を叙して、序文の末章には、

――然れども又、かくの如く、われにひとしくあらん敵には、勝負いかんとも心得がたし。さるによりて思ふ事、至極をこゝに一々述、老父に捧げ奉れば老父の云。これら残らず行捨てたらんにしくはあらじとや。(中略)そのにごりなき心を自由に用ふる事いかに。時に沢庵大和尚へなげきたてまつり一則のこうあん(公案)お示しをうけ一心伝道たらずといへども、かたじけなくもおん筆をくはへられ、父がいしんてんしん(以心伝心)の秘術事理一体本分の慈味こと/\くつきたり

たづね行

道のあるじや

よるの杖

つくにぞいらね

月のいづれば

よつて此書を月之抄とは名づくる也

と書いている。十兵衛が出奔を、脚色した柳生旅日記は、元より作為であるが、将軍家の命をうけて、隠密として廻国に出たのだという説は、かなり真実そうに彼の伝や剣書にも書いてある。

しかし、この月之抄の序文を見ると、まったく山中に入って苦行独歩の修行をしていたのが事実らしい。

十兵衛はいったい非常に剛毅な気性で、幼少から片目がつぶれてたし、弟の飛騨守宗冬などより、気性もすぐれ剣も鋭かったらしいが、月之抄の序文でもわかるように文章を書くと典雅だし、その筆蹟なども優麗で見事である。