Japanische Klassiker mit Furigana
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ずいひつ しんへいけ
随筆 新平家
吉川 英治
Lesen Sie 随筆 新平家 (ずいひつ しんへいけ) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 213.575 Zeichen · 424 Bildschirme
それに、週刊誌のゆきわたり方も、空便のせいで、急速に国際的になってきたことがよく分かる。(三〇・九・四)
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平家の名は壇ノ浦で終わっているが、ほんとは亡び果ててはいない。一門ちりぢりながら、どこそこの山間に隠れた。あるいは、海を越えて、はるかな島で余生を送った。
また幼い安徳天皇も、海のもくずとなられたのではない。戦後、山野にお隠れになって、天寿を全うされ、その家柄は、累代つづいてきた。神社もある。御遺蹟の数々もある。随臣たちの家々もいまもって残っている。――だのに、なぜ古来から、安徳帝は壇ノ浦で死んだものとして書かれているのか。貴下の「新・平家物語」もまたそうであるのか。ぜひこの疑問はあきらかにして欲しい。(以上は近ごろしきりに多い諸地方からの読者の声)
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いつかも、この欄で、書いたことだが、安徳帝の終焉地とか、遺蹟伝説を持つ地方は、日本中にどれほどあるか分からない。つぶさに数えたら何十個所か知れないほどだ。もって、平家の末路へ寄せた世人の通念はわかるが、どこまでが真実か空説か、真偽は問題の外である。ただ、あれには裏面もあることで、どこかで生き長らえた平家人も多く、安徳帝もまたそうであったのだと、信じていたい国民性が、日本の隅々にまで、今も消えずにあることだけはどうも確かな