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Japanische Klassiker mit Furigana

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ずいひつ しんへいけ

随筆 新平家

吉川 英治

Lesen Sie 随筆 新平家 (ずいひつ しんへいけ) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 213.575 Zeichen · 424 Bildschirme

Aozora Bunko

支局長その他の人々の顔々々。あいさつは、万遍なくしたが、たれが何なのか、人ごみの中でよく分からない。旅館川六へ落ち着く。

あすの史蹟巡礼には、マックラウド氏が案内するという。マ氏は、スコットランド系のボストン人だが、今は四国人でもあると自称する。それほど四国が好きですという。どうやら、ぼくらの方がよほど旅人らしい。そこでOさんからあすのコースを聞く。――早朝に、市外西方五、六里の白峯へ行き、またひっ返して、高松から今度は反対な方向へ一走、屋島、壇ノ浦その他を歩き、夜の十一時に、別府行き“こがね丸”へ乗るという予定なる由、すこし、おどろく。

いちど帰ったマ氏、出直して、再び迎えに来てくれる。

おりふし、その夕、民政部にいた某夫妻の帰米を送る友人たちの会があり、その席へ、嘉治さんや、杉本画伯、ぼくらをあわせて、歓迎したいというのである。Oさんは土地の旧友の訪問をうけ、相携えて、街の灯へさまよいに行く。

マ氏、ぼくらをジープに乗せ、裏町を郊外へと走る。道も悪いが、ジープとは、こんなに古くなって、こんなに乱暴に運転しても、こんなに頑丈な物なり、という立証みたいにガチャンガチャンと揺れ轟く。