Japanische Klassiker mit Furigana
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ずいひつ しんへいけ
随筆 新平家
吉川 英治
Lesen Sie 随筆 新平家 (ずいひつ しんへいけ) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 213.575 Zeichen · 424 Bildschirme
肖像画は、記録ではないが、一つの史料である。清盛、重盛、義経、頼朝、文覚その他、当年の物の覆本は少なくない。これと睨めっこしていると、何かを、こっちも感じてくる。こんどの回を書くばあいも、一応、後白河法皇と睨めっこしたかったわけである。
桔梗も萩も、高原の秋草は、花の色が、まったく濃くて深い。九月の声とともに、この地方は、都会人がいちどに都会へ帰り、町は昔ながらの中仙道の一宿場みたいに寂れてしまう。
勉強にはこれからがいい。去年もだったが、ことしも晩秋へかけて居残っているのは、梅原龍三郎画伯とぼくだけになってしまった。去年はぼくが帰った後も、梅原氏はまだ浅間の雪と紅葉を見つつ居残っていたらしい。ことしは、どっちが、しんがりになるやら。(二七・一〇・五)
秋闌けてのこる浅間と画家一人
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治承四年という年は、平家史としては、花の絶頂であり、源平史でいえば、大きな時代の分水嶺でありました。盛衰転換期ともいえましょう。
けれど時代の交代にも、何年かを要しますから、しばらくは、紅白の源平二勢力が、地上を染めあう混乱混色期がつづきます。必然、頼朝が起つとか、義経の再登場とか、木曾義仲の挙兵とか、舞台はひろまり、波瀾はこれまでとは比較にならないほど大きくなって来るでしょう。