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Japanische Klassiker mit Furigana

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ずいひつ しんへいけ

随筆 新平家

吉川 英治

Lesen Sie 随筆 新平家 (ずいひつ しんへいけ) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 213.575 Zeichen · 424 Bildschirme

Aozora Bunko

といっても、長い道のべの、あの草、この花にも、つい心はひかれるが、それは時々、茶話的に、この欄ですますことにしよう。(二八・六・七)

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義仲に関する読者諸氏の反響は思いのほかであった。考えてみると、義仲という人は、従来、ほとんど文芸の上にとりあげられていない。

小説化されたものでは、ずっと以前、細川楓谷氏が、“旭将軍義仲”を出しているが、これは、まったく型のごとき楓谷張りの一戯作である。それが、近来、檀一雄氏や中山義秀氏などに書かれ、地方の読者も、義仲にたいして、新たな興味をもち出してきたためかとも思われる。

義仲の愛人、巴御前と、葵ノ前などの事蹟や遺聞などについても、各地からいろいろと史料を寄与され、おかげで、新たな視野と知識を加えている。

巴も、葵も、あの時代の女性としては、いわゆる平安朝型の深窓の麗人でもなく、有閑婦人でもない。まったく、野から生えた新しいタイプの女たちである。しかし、信じうる記録には乏しいので、数回にわたって、書きすすめながらも、史料には苦しんでいたが、義仲に関する物と共に、読者から寄せられた遺蹟や伝説の多いには、驚いている。