Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
あおべかものがたり
青べか物語
山本 周五郎
Lesen Sie 青べか物語 (あおべかものがたり) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 160.961 Zeichen · 317 Bildschirme
はじめのうち彼は、五人の中で彼女がいちばん醜く、畸型児のようだと思った。にもかかわらず時が経つにしたがって、その醜さと、畸型児のような躯つきが、彼の眼をひきつけ、神経をたぐりこんだ。その小さく肥えた肉躰は、乳房と腰部だけが発達し、そこだけが生きて動いているようにみえた。脂肪で襞のできたまるい腹。骨盤の極端なひろがり。薦椎の左右にはっきりと二つ窪みのある臀部は、柔軟で豊満に重たげで、その中に飽くことのない欲望を秘めているようにみえた。
彼女にはかなり強い躰臭があり、ときにそれが弱まったり強く匂ったりすることに、彼は気がついた。ことに強くなったときの躰臭を嗅ぐと、彼は全身が燃えるようになり、頭に血が充満して、くらくらとめまいにおそわれることもある。彼は欲求の烈しさを抑えきれないと知ると、工場の裏へとびだして、芦の茂みの中へ跼みにゆくのであった。町の悪童どもはしばしばそれを見た。芦の茂みは浅い沼に続いてい、そこでは鮒ややなぎ鮠がよくとれるからだ。
「おったねえのよ、なあ」と少年たちはあとで話しあう、「おんだらが見てえても平気なのよ、な、ちえっ、おったねえの」