Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
あおべかものがたり
青べか物語
山本 周五郎
Lesen Sie 青べか物語 (あおべかものがたり) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 160.961 Zeichen · 317 Bildschirme
ふざけるとはなんだ、とかもが云った。しっかりしなよ、このしと、とおかっちゃんはかもの背中を殴打した。もう二度もあっちへいったじゃないか、忘れたのかいこのしと。二度もだって、とかもは考えこんだ。躯をぐらぐらさせながら、どうかしてその記憶をたぐりだそうとするようだったが、やがてそれにもくたびれたとみえ、唸り声をあげながらぶっ倒れてしまった。女たちは箸が倒れたほどにも思わなかった。うたう者、踊る者、悪口のやりとり、つかみあい、和解のコップ酒。そしてまた踊る者、うたう者、悪口のむし返しから髪の毛のりあい、という底抜けに活溌な騒ぎが続いた。
かもはなにも知らずに熟睡していたが、揺り起こされてみると、夜が明けてい、自分が座蒲団を枕にごろ寝をしていることに気づいた。揺り起こしたのはおかっちゃんで、その脇には女主人が、勘定書を持って坐っていた。女主人はいうまでもなくおせいちゃんの母親であるが、年はそれほどでもない筈なのに、あたまはすっかり白髪だったし、痩せていて皺だらけで、これに総入れ歯を外して睨まれると、どんなにあらくれた蒸気乗りでもちぢみあがる、といわれていた。