Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
あおべかものがたり
青べか物語
山本 周五郎
Lesen Sie 青べか物語 (あおべかものがたり) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 160.961 Zeichen · 317 Bildschirme
亭主が元あにい分だとすれば、伴れ添うあさ子もずぶの素人ではない。尤も彼女はごったくやで稼いでいたのだから、ずぶの素人でないことは慥かであるが、ここではもう一つの意味。つまり博奕打の女房という鉄火な自意識をさすのであり、そのためには、亭主の負けがこんでくると、片膝立ちになって赤いものをちらちらさせるという、特技を演ずることも辞さなかった。
この特技は人によるそうである。若くて、小股の切れあがった美人で、それが片膝立ちに構えると、下の肌着と肉躰の一部がちらちらし、そのため博奕を打つ手許が狂うというのであるが、あさ子の場合は成功しなかったばかりか、「気分を害しちゃう」という非難さえ起こった。それは彼女が若くもなく、小股の切れあがった美人でもないからではなく、なすびがさがっているから、という理由であった。筆者はそれがどういう意味であるか、いまでもとんと理解できないのであるが、片膝立ちになって赤いものがちらちらするとき、同時に、さがっているなすびが見え隠れしたのでは、――なすびがいかなる物であるか不明にしても、なんとなく「気分を害する」という気持がわかるように思えるではないか。