Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

あおべかものがたり

青べか物語

山本 周五郎

Lesen Sie 青べか物語 (あおべかものがたり) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 160.961 Zeichen · 317 Bildschirme

Aozora Bunko

釣舟宿「千本」の下座敷で、或る夜この件について、大勢の者がやりあった。船宿では釣客のために、ごろ寝の準備もあるし、簡単な飲み食いもできる。専属の船頭の中には住込みの者もいるので、二階も下も広く部屋がとってあり、下座敷では船頭や漁師や、ときには蒸気乗りなどが集まって、よく賑やかに飲んだり騒いだりした。――その夜も同じような顔ぶれだったろう、「千本」には長男の鉄なあこと、嫁にいったおかず、十七歳で美貌の二女おすみ、小学六年の二男の久、小学三年の長太郎。三女のしづ、あるじは和助といって、船宿経営の手腕は浦粕随一といわれたし、客筋のいいこと、常に繁昌していることも事実であった。

「こりゃあなんだ、その、あれだ」と漁師の一人が云った、「まるで業病かかさ持ちの女を嫁に取るみてえなもんだ、こっちはちっともいいおもいをしねえで、血の腐った子や孫ができる、そんなものはおめえまっぴらだ」

「かさ持ちってなんだ」と脇で聞いていた長が云った。

「寝ちまいな」と和助が投網を繕いながら云った、「鉄もおしづも寝ちまったぞ」

「とけえ(都会?)のやつらがてめえでひり出した物あてめえで始末をするがいいだ」