Japanische Klassiker mit Furigana
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あおべかものがたり
青べか物語
山本 周五郎
Lesen Sie 青べか物語 (あおべかものがたり) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 160.961 Zeichen · 317 Bildschirme
百舌鳥もそうぞうしくて遠慮知らずな鳥である、百舌とはよく名付けたものだと思うが、よしきりもそうぞうしい点では百舌鳥におさおさ劣らない、彼には「ぎょうぎょうし」という又の名もあり、芦の中を飛び廻っては、いきなり人を嘲弄するような鳴き声をたてる。――私が釣りのほうを忘れ、デルタ形成という、幾分か学問的な思考をたのしんでいると、すぐ近くの芦の中へ来て、いきなりよしきりが嘲弄の叫びをあげた。
けけち けけち よしごで****突っ突いて おいてててて。
浦粕ではよしきりを「けけち」と云う。そして、長の説明によると、右にあげたように鳴くのだそうで、おたまに云わせると****は、長が云うのとは反対に男性の部分をさすということだが、そう云われてみると、慥かにそう鳴くように聞えた。
「ふざけるな」と私はどなった、「黙れ、やかましいぞ」
私の思考の邪魔をすることに成功したのがうれしいとでもいうように、けけちはひときわ声を張りあげて叫んだ。――けけち けけち よしごで****突っ突いて おいてててててて。
留さんと女
三十六号船の水夫である留さんは、年が三十四歳でお人好しで、ひどく色が黒かった。