Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
くろだじょすい
黒田如水
吉川 英治
Lesen Sie 黒田如水 (くろだじょすい) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 163.639 Zeichen · 325 Bildschirme
しかし、交通の不便、四山の偏狭、政治の地ではありますまい」
「もっともだ。その点、秀吉の住むには適さぬな」
「わが姫路こそ、殿のお城とするに足る条件をすべて備えておるといえましょう」
「しかし、彼処には、御辺の家族が住んでおるではないか」
「いや、お忘れですか。それがしが初めて岐阜へ参ったとき、姫路は中国攻略の足場として、いつでも献上いたす旨を、信長公の前でお約束いたしておいたことを」
「くれるというのか。うム……姫路か」
「海路の便もよし、うしろは書写山、増位山を負い、城下の河川、街道の往還、申し分はありません」
「官兵衛。お国自慢だの」
「いや、てまえが誇りたいのは、もっとべつなものにあります」
「何か? それは」
「厳父。よい女房。忠義な家臣。それを一にした家風でござる。住居を移すといえども家風はなくなりませぬ。父宗円や妻子をおく所は、べつに小構え一ついただけばそれで結構にぞんじまする」
「もらおう。――では早速、お汝は姫路へもどって、曲輪など新たに普請してくれい」
「それまで、当所におられますか」
「荒壁なりと塗り上がったらすぐこの地から姫路へ移ろう。春三月にはできるだろうな。