Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

くろだじょすい

黒田如水

吉川 英治

Lesen Sie 黒田如水 (くろだじょすい) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 163.639 Zeichen · 325 Bildschirme

Aozora Bunko

「元来、口さき巧者だが、実のうすいさむらいじゃ。不作法もしかたがない」

「日ごろの不作法はゆるされるが、いったいこのご評議を何だと心得ているのだろうか」

「さればよ、官兵衛どのに、その忠義などを、求めるのが無理であろうよ。われわれ譜代の臣とはちがい、つい父の代からご当家に縁故をむすんだご被官に過ぎぬ」

「そういわれれば、元々、目薬屋の伜どの。ついわれらどもが、ご家老として、重んじるのがかえって、ご本人には、辛いのかも知れませんな」

主人をおいて、聞えよがしの私語である。多少、官兵衛に好意をもち、また彼の説を支持している末席の若い武士たちには不愉快なことだった。

で、耐えかねたか、その辺の席から一名の若い声が、

「宿老方のおことばを遮って恐れ入りますが、殿の仰せでもあります。ともかく官兵衛どのが見えるのを待って、もう一応、あのお方のご意見をよく問い質し、そのうえで如何ようとも、是非を仰せあるもよし、反駁なさるのも結構だと思いますが、ここは私ならぬ場所です、余りな陰口などはお慎みあるべきではございますまいか」

と、自分の身分に顧慮しながらも勇気をふるって窘めた者がある。