Clásicos japoneses con furigana
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こざくらひめものがたり
小桜姫物語
浅野 和三郎
Lee 小桜姫物語 (こざくらひめものがたり) de 浅野 和三郎 (あさのわさぶろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 136.097 caracteres · 267 pantallas
お爺さまは斯んな風に説き出されました。――
『竜神というのは一と口に言えば元の活神、つまり人間が現世に現われる前から、こちらの世界で働いている神々じゃ。時として竜の姿を現わすから竜神には相違ないが、しかしいつもあんな恐ろしい姿で居るのではない。時と場合でやさしい神の姿にもなれば、又一つの丸い球にもなる。現に俺なども竜神の一人であるが、そちの指導役として現われる時は、いつも斯のような、老人の姿になっている……。ところで、この竜神と人間との関係であるが、人間の方では、何も知らずに、最初から自分一つの力で生れたもののように思って居るが、実は人間は竜神の分霊、つまりその子孫なのじゃ。ただ竜神はどこまでもこちらの世界の者、人間は地の世界の者であるから、幽から顕への移りかわりの仕事はまことに困難で、長い長い歳月を経て漸くのことでモノになったのじゃ。詳しいことは後で追々話すとして、兎に角人間は竜神の子孫、汝とても元へ溯れば、矢張りさる尊い竜神様の御末裔なのじゃ。これからはよくその事を弁えて、あの竜神様のお宮へお詣りせねばならぬ。又機会を見て竜宮界へも案内し、乙姫様にお目通りをさしてもあげる。