Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Lee 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 344.083 caracteres · 673 pantallas

Aozora Bunko

一二

そして其日から、彼は弁公の親分のもとに寄食する身となった。

賭博も、女買いも、酒も――世の中で、これほど訳なく進歩してゆく、修業の道はすくなかった。半年もたたぬうちに、いかさま賽のつかいかたも覚えれば、そそり節の調子も出せ、朝酒の、腸にしみわたるような味も覚えた。喧嘩ときては、そこらの度胸一方のやくざどもが及びもつく筈がなかった。もともと若いながら、叩きにたたき上げた武術なのだ。

「そんなこんなで、十九の声をきくころにゃ、内藤新宿の宿場じゃ、めっきり、これで顔が売れてきたものだったのさ」

一二

だが、闇太郎は、売れっ児の若い衆として、地廻りのなかで、顔を利かせてばかりはいられなかった。ひょんな事から、元は家来で、今は兄貴分の弁公が、親分を縮尻ると、彼ばかり、もとの土地に居残っているわけにも行かなかった。

気早やで、ひょうきんで、兎角、やり損いの多い弁公と彼との、大江戸の日影から日影を、さ迷い歩くような、流浪生活は、それからはじまった。

「おれ達は、随分、ありとあらゆる世間を、経めぐったものさ。おれは、武家が嫌いだから、渡り仲間こそしなかったものの、小屋者の真似さえ、やらかしたよ。