Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

ja-reading.com

Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Lee 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 344.083 caracteres · 673 pantallas

Aozora Bunko

一四

「行くぞ!」

と、叫んだ。

一四

雪之丞は、平馬が、荒々しい上段に刀を振りかぶったのを見ると、スッと、横にはずして、うしろを田圃に、もう一人の敵を用心しながら、身を沈めるように、懐剣をぴたりとつけた。

彼はいつも一松斎道場で、平馬が、この位を取るときには、ひどく勝ちをあせる場合なのを知っていた。

工夫の多い雪之丞、かねがねから、若し平馬が、立ち合いのとき、この上段を取ったら、どう破ったらいいか――と、いうことを、以前から研究していた。

それを、いま、実地でためすときが来た。

が、こんなに突きつめた、迫った場合にも、彼の心はためらわずにはいないのだ。

――大事の前の小事――いま、この男を殺して、それが、きっかけで、自分が法の網を怖れねばならぬことになったら? あの不思議な女盗賊は、秘密を知って、それを逆手につかって人を脅かすのゆえ、殺さずには置けぬ――が、平馬は、別の意味で、つまらぬ意趣で、自分を恨んでいるだけだ――こやつ等と、いのちのやり取りをしては、間尺にあわぬ煩いをのこすかも知れぬ。

一松斎、孤軒、菊之丞――

すべて、自分の指導役に当っている人達は、軽はずみをするな――と、だけいましめてくれている。