Clásicos japoneses con furigana
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ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
Lee 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 344.083 caracteres · 673 pantallas
と、いって、淋しげになって、
「こんなところを見せてしまっちゃあ、なおさら、この上いろ恋でもあるまい。さっぱりあきらめますから、これからさきは仕合せに――」
雪之丞は、小膝をかがめて、そのまま、廊下へ出てしまった。
六
土部三斎を、密室の中で自滅させてしまった雪之丞、これで、思いのこすこともない――まず、第一に、師匠菊之丞に――それから、脇田一松斎、孤軒老師をもたずねて、永年の、かげになりひなたになっての恩顧を謝し、とにもかくにも、今後の身のふり方を定めようと、松枝町の屋敷から、わが宿にかごをいそがせようとしたが、途中まで来て、フッと、胸に来たのが、昨夜の闇太郎のわびしげな述懐や、うしろすがた――
――そうじゃ、三人の恩人は恩人、わたしのために、いのちを的にしてくれた闇さん、今夜の首尾を、あの人に、お話しせねば、心がすまぬ――
恰度、奥山に近いところまで、かごが来ていたので、
「かごの衆――」
「へえ」
「途中、ブラブラ歩きたいゆえ、ここで下ろして貰いたい。これで一口――」
と、酒手を渡して、下りて、さして行く、裏田圃――
もはや、闇太郎の隠れ家は、かしこと、指さされるあたりまで来て、雪之丞の足はハタと止り、目は見すえられた!