Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

それでもわたしはいく

それでも私は行く

織田 作之助

Lisez それでも私は行く (それでもわたしはいく) de 織田 作之助 (おださくのすけ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 89 708 caractères · 181 écrans

Aozora Bunko

二

望月はあわてて、

「しるこ、もう一つ!」

と、注文した。

「今日は……姐さん」

さきに来ている二人の芸者が挨拶した。そして、一番若い妓が、

「――君勇姐さん、これからお稽古どっか」

君勇は鴨川踊で呼物の「笠屋おせん」を踊ることになっていた。

「ううん」

と、君勇は床几に腰を掛けながら、

「――今日は浮気休み」

寂しく笑った。

二

「誰どんにゃ……? 浮気のお相手はんは……」

鼻の低い妓がきくと、去年の十二月、大阪の新町から先斗町へ来て「進駐さん」といわれている芸者が、

「判ってまっしゃないか。桔梗屋のぼんぼんどすやろ」

と、大阪弁と京都弁をチャンポンに使って言った。

君勇が鶴雄に岡惚れしていることは「進駐さん」までが知っているくらい、評判になっていた。もっとも、そういう「進駐さん」自身がまるっきり「肩入れ」していないとは、断言できない。

「へえ……? ぼんぼん……? ほんとにそうなら嬉しいけど……」

と、君勇はうたうように言って、

「ぼんぼんの相手はわてやおへん」

「ほな、ぼんぼんに好きな女子はんおすのンどっか」

と、若い妓がすかさずきいた。

「大ありのコンコンチキ……」