Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
それでもわたしはいく
それでも私は行く
織田 作之助
Lisez それでも私は行く (それでもわたしはいく) de 織田 作之助 (おださくのすけ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 89 708 caractères · 181 écrans
三
「ほなお受けさせて貰います」
と言った。
三
君勇は二階へ挨拶に上った。
「おおーけに……」
帰らせていただきますと、両手をつくと、
「なんだ、もう帰るのか」
小田はがっかりしたように、
「――しかし、まアいいや。貰いなら仕方がない。後日また会おうよ」
「へえ、おおーけに。当てにしてますえ」
君勇はあでやかに笑うと、すくっと立ち上ると、すらりとした後姿を見せて、出て行った。
小田はその後姿を見送りながら、
「雪国だね」
と、言った。
「雪国ってなんだ。季節はずれのことを言うなよ」
と島野が言った。
「川端さんの雪国だよ」
「ああ、お駒か」
と、島野も川端康成の「雪国」という小説に出て来る芸者を想い出した。
「あのお駒は実物はあんなに綺麗じゃないそうだね。おれのお駒は実物が綺麗だよ」
と、小田。
「おれのお駒……? ああ、あの君勇を書くのか」
「君も書いてやる。実物以上にスマートに書いてやる。スマートかズマートか知らんがね。あはは……」
その頃君勇は、
「桔梗家へ行けば、鶴雄さんに会えるかも知れない」
と、呟きながら、縄手の通りを抜けて、四条通りの方へ歩いていた。
やがて、四条京阪の前まで来て、ゴーストップを待っていると、ぽんとうしろから肩を敲かれた。