Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

それでもわたしはいく

それでも私は行く

織田 作之助

Lisez それでも私は行く (それでもわたしはいく) de 織田 作之助 (おださくのすけ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 89 708 caractères · 181 écrans

Aozora Bunko

二

「お前はどうだ……?」

「かんにんどす……」

と、鈴子も逃げた。

弓子はじろじろホールの中を見廻していたが、何思ったか急に、

「あたしお相手しますわ」

と、小郷に言った。

「ほう……君はやれるのか。あはは……さすがだ」

小郷は弓子を連れて、ホールの真中へはいって行った。

曲はタンゴ「クンパルシータ」

小郷はいやらしく胸をくっつけながら、出来るだけ柔い感触をたのしもうという下品な踊り方をした。

弓子は辟易しながら、まるで自分がリードしているかのように、ホールの隅の方へひっ張って移って行った。

その隅の方には一組の男女がぺたりと頬をくっつけながら、踊っているのだった。

望月三郎と小郷夫人の真紀子だった。

二

弓子は、望月三郎と真紀子が踊っているのを見ても、驚かなかった。

この二人がキャバレー歌舞伎へ来ているのではないかという予感がしていたのだ。

というのは――。

昼間、真紀子が望月三郎を木屋町の小野屋に訪ねて来た時、

「あたし、この頃ダンスを習っているのよ」

「そう。じゃ今夜でも踊りに行こうか」

「ええ」

「でも、見つかったら悪いんじゃないかな」

「あたしが……? 構わないわ。