Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
それでもわたしはいく
それでも私は行く
織田 作之助
Lisez それでも私は行く (それでもわたしはいく) de 織田 作之助 (おださくのすけ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 89 708 caractères · 181 écrans
「もうじき来やはりますえ」
「来る来るって来んじゃないか」
「いま貰い掛けましたさかい、じきどす」
「一体どこの座敷へ行っとるんだい、君勇のやつは……」
さんざん待たされたので、小郷は野暮な声を出して、野暮なことをきいていた。
「祇園へお呼ばれや――言いましたやろ。何べん言うたらお分りどんネ」
鴨川踊りの初日に鳥追女を踊る市龍という、面長の背のすらりとした芸者が、なんと野暮な客だろうと呆れながら、
「――さア、おあけやす。ぼうふらが湧きまっせ」
と、ビールの瓶を持った。
「よし飲む」
一息にのみほして、
「祇園の何という店だ」
「知りまへん」
市龍は横を向いてしまった。
君勇が先斗町から呼ばれて行った先は、祇園の備前屋だった。
わざわざ名指しだったが、お座敷は見知らぬ顔ばかりだった。
世界文学社の島野二三夫、評論兼翻訳家の桑山竹夫、同じく吉井正太郎、同じく中山定二、小説家の小田策之助という、凡そ粋ならざる書生っぽばかしの一座であった。
実は、桑山竹夫が今日仙台からやって来たので、その歓迎の意味もあり、島野の招待で一同ぼそんと備前屋の二階にやって来たわけである。
名づけて「林檎の唄を歌う会」