Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みみずのたわこと

みみずのたはこと

徳冨 健次郎

Lisez みみずのたはこと (みみずのたわこと) de 徳冨 健次郎 (とくとみけんじろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 265 437 caractères · 530 écrans

Aozora Bunko

此春墓地拡張の相談がきまって、三畝余りの小杉山を拓いた。其杉を買った故人外二名の人々が、大きな分は伐って売り、小さなのは三人で持って来て彼の家に植えてくれた。其れは唯三月前の四月の事であった。其れから最早墓が二つも殖えた。二番目が寺本さんである。

墓地の樒の木に障るので、若い洋服の医師が手を添えて枝を擡げたりして、棺は掘られた墓の前に据えられた。輿を解くのが一仕事、東京から来た葬儀社の十七八の若者は、真赤になってやっと輿をはずした。白木綿で巻かれた柩は、荒縄で縛られて、多少の騒ぎと共に穴の中に下された。野良番は鍬をとった。どさりと赤土の塊が柩の上に落ちはじめた。

「皆入れてしまうとよ」囁き合うて、行列の先頭に来た紙幟は青竹からはずして、柩の上に投げ込まれた。

土がまたドサ/\落ちる。

*

葬式の五日目に、話題に上った上祖師ヶ谷の行衛不明の兵士の消息を乳屋が告げた。兵士の彦さんは縊死したのであった。代々木の山の中に、最早腐りかけて、両眼は烏につゝかれ、空洞になって居たそうだ。原因は分らぬが、彦さんの実父は養子で、彦さんの母に追出され、今の爺は後夫と云う事であった。